只今開催中の文化博物館の展示は
『白樺』誕生100年
「 白樺派の愛した美術 」展雑誌『白樺』は、武者小路実篤や志賀直哉によって創刊されました。彼らはその雑誌でそれぞれの個性を発揮した文芸活動を展開すると同時に、彼らが愛した美術作品を毎号紹介し、美術評論や作家論も頻繁に掲載しています。『白樺』は文芸雑誌であると同時に美術雑誌でもありました。白樺の活動は、同時代の芸術思想にもたいへん大きな影響を与えています。
この展覧会では、『白樺』に掲載された作品や、同人が主催した展覧会の出品作品、また『白樺』にかかわった画家や彫刻家の作品を中心に展示し、あらためて『白樺』が日本の近代美術に果たした役割を考えます。
展示品として有名なところで言うと
〇ポール・セザンヌ「風景」1885-87年(大原美術館寄託)
〇オーギュスト・ロダン「接吻」1886年 鋳造1918年以前(東京富士美術館)
〇アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック「座る女道化師(CHAーUーKAO嬢)」
1896年(富山県立近代美術館)
〇アンリ・ルソー「要塞の眺め」1909年(ひろしま美術館)
『白樺』全冊(個人蔵)
〇志賀直哉自筆原稿「いのち(『城の崎にて』草稿)」(日本近代文学館)
〇武者小路実篤自筆原稿「或る青年の夢」(調布市武者小路実篤記念館)
〇児島喜久雄「木下利玄『紅玉』装丁指示書」(県立神奈川近代文学館寄託)
〇岸田劉生「劉生図案画集(武者小路実篤『友情』装丁原画ほか)」(調布市武者小路実篤記念館)
会期 2009年6月6日(土曜日)-7月20日(月曜日・祝)
月曜日休館(祝日のときはその翌日)
開室時間 10時-18時 *毎週金曜日は19時30分まで夜間開室しています。
(入場は閉室の30分前まで)
詳しくは 文化博物館ホームページをご覧下さい。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special.html
さてさて、今回の特別展はどうでしょうか?
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