7月5日 ニュージーランドの超有名ワイナリー
「フェルトン・ロード」の天才醸造家ブレア・ウォルター氏の来日を記念して、ここクレセントにてスペシャル・ディナーが開催されました。
京都ワイングロッサリーさんの主催でこの記念すべき素敵なディナーが実現しました。
「フェルトンロード」のあるニュージーランドの南島、セントラル・オタゴはピノ・ノワールの聖地と呼ばれていて、その中でもフェルトン・ロードは先駆的なスターワイナリーです。

写真中央右の男性がブレア・ウォルター氏、その左側が奥様です。

今回ご用意していただいたワインです。蒼々たる顔ぶれでした。
右から1本目 Dry Riesling 2007
2本目 Chardonnay Block 6 Mag 2004
3本目 Pinot Noir 2004
4本目 Pinot Noir Block 3 Mag 2003
5本目 Pinot Noir Block 5 Mag 2003
写真では分かりにくいかもしれませんが、2本目、4,5本目がマグナムボトルでした。
ブロックというのが所謂、畑名とでも言ったら分かりやすいかと思います。
シングル・ヴィンヤードのワインです。
もともと生産本数も少なく、しかもマグナムは3ケース程しか造られていないため見ることすら無い希少品です。ロマネコンティよりも希少なこんなワインが飲めるなんて、来て頂いたお客様は幸運でした。
ワイングロッサリーさまに感謝感謝ですね。

まず一皿めは 鱧のマリネ、焼き霜し立て 山モモのソース です。
まず最初のワインは ドライ・リースリング 2007。
夏の京都といえば 「鱧」 です。山モモを梅肉に見立ててフレンチ風にアレンジしてみました。
リースリングの酸味とキレ、甘味がより引き立ってました。

ブルターニュ産コクレ(若鶏)とアオリイカのガレット、アサリ風味のハーブソースで
2本目は シャルドネ・ブロック6 2004 でした。
コクレは小さめに、イカはペーストにしてアワビ茸を加えガレットに仕上げ、アサリのジュ、エストラゴンとオリーブオイルのソースで、食感と香りを楽しんでいただきました。

魚料理のメインは 伊勢志摩産 真鯛のポワレ 夏野菜のコンポート仕立て、ワタリガニのソース
3本目は ピノ・ノワール 2004 でした。
メインにピノ3本はかなりの難問でした。
骨格と香りのしっかりしたワインですので、真鯛をポワレにし、ワタリガニと赤ワインのソースで負けないように仕上げました。ブレアさんもこのソースにはびっくりで、何が入ってるの?と魚料理にこんなにワインと合うソースは見たことが無い!って感じでした(ちょっと言い過ぎかな?)

迫力のあるシェフの盛り付けシーンです。メインのバルバリー鴨胸肉をロティの仕上げ
オープンキッチンですので、カウンターに座られたことのある方は見たことのある絵ですが、さすがにこの皿数は見たこと無いでしょう。

ヴァンデ産バルバリー種スプレームのロティ シェリーヴィネガーのソース 新ゴボウのエグラゼ
4本目は ピノ・ノワール ブロック3 2003 です。
ニュージーランドといえば羊が有名ですが、たぶんブレアさんもその組み合せに飽きてるのでは・・・と予想して、あえて変えてみました。
予想どうり鴨に大喜びの様子でした。ワインに負けないように野性に近いバルバリー種の鴨を使いシェリーヴィネガー、ニンニク、ジュドカナールで奥行きをつけたソースで合わせ、さらにゴボウを使ってワインの土のニュアンスをより感じられるようにもっていきました。
今回はソースにみなさんの注目が高かったようですね。
ワインと料理のマリアージュに関心が高く質問も多くいただきました。
さすがグロッサリーのお客様だけに美食家揃いで、かなり緊張しましたね。
会は最初からけっこう盛り上がりをみせ、ところどころ説明も聞こえないくらいでした。
(吉田社長にピシッと〆ていただきましたが・・・)

最後はブレア氏とシェフ笹尾のツーショットです。仕事をやり遂げた二人の達成感が出てます。
「めちゃめちゃ褒めてくれてたのはニュアンスで分かったけど、英語が分からへんし詳しい内容まではチンプンカンプンやった」とはシェフのコメントです。
今回はこのような素晴らしいワイン会がクレセントでできて光栄でした。
久しぶりに緊張感のあるいい仕事ができました。(ほんとは毎日これでないといけないのですが・・・泣)
グロッサリーの吉田社長、まさきこさま、その他スタッフの方々、本当にありがとうございました。
尚 フェルトン・ロードに興味のある方は ワイングロッサリーさんへ
www.winegrocery.com